今回は、弊ブログで初めてとなる2回目のご紹介です。

5号で紹介したばかりの「おかもとパン研究所」さんです。
なぜなら、こちらのパン屋さんは、今推しだからです。

では早速パンのご紹介

湯種食パン

これはもう名品と言えるのではないでしょうか。
毎日普通に食卓にあげることが出来る食パンのラインをギリギリ超えない上質なつくりです。そのラインを越えてしまうと高級過ぎて「毎日は、ちょっと・・・」になってしまいます。
甘み・香り・歯触り・舌触りがトースト前後で異なり、その両方を十分に楽しむことが出来ます。トースト前は柔らかであっても跳ね返すような弾力があります。トースト後はさっくりとした歯触りがあり、いわゆるミミの部分は不思議なことに柔らかです。
是非ご賞味を!

左:キーマカレーパン  右:大人のカレーパン

キーマカレーパンはかなりスパイシーです。真ん中には卵がまるまる。
大人のカレーパンの真ん中には鶏肉の塊がド~ン!まろやかですが大人の味。対抗の子供のカレーパンもありました。
カレーパンはかなりの人気商品のようです。焼き上がり時刻に合わせて来店しないと売り切れ必至!
夏には、もっと辛いバージョンもあるそうです。

キャベツとベーコン

これは美味い!そしてワインのおつまみになる!いやっ、ワインだけでなくこれをおかずに御飯さえ食べられる!
ベーコン・キャベツ・チーズ・・・あとなんでしょう?それらが生地に練り込んであり、こんがりと焼かれています。
最初はキャベツメンチか?と思ってしまったんですが、噛みしめるとキャベツの歯ごたえがしゃっきり、ベーコンの旨味がじんわり、チーズの香りがふんわり、よだれがたんまり。
ピッツァの名店 小伝馬町のイル・タンブレッロのロトリーノを連想させます。
是非ご賞味を!

豚肉と大葉

パンに大葉を合わせるとは何という大胆さ!
でも、これも美味しい!やはりおつまみにもなります!
一見するとベーコンエピですが、塩味を生かした和風のパンです。
大葉の風味が厚切りの豚バラ肉をさっぱりとさせてくれます。
これも是非ご賞味を!

「是非ご賞味を!」と連続で書いてしまいましたが、5号で既述したとおり、こちらのお店は研究に非常に熱心で、次々と新たなパンを季節や時節に合わせて創案されるようです。
それで、行かれてみても目的のパンが無い可能性もあります。逆に新たなパンに出会えるかもしれません。
また、「定番」となったパンは「実力十分」なので、必ずご満足いただけると思います。興味をひかれたパンを毎回一つ二つと買っていかれるのもいいのではないかなと思います。

石川啄木は詩作に悩む中、見つけた自分が目指すものを「食らうべき詩」と表現していますが、おかもとパン研究所さんのパンを「ご賞味を!」と連発しているので、謂わば「食らうべきパン」になっちゃうんでしょうか。

スウィーツ系だけどラズベリーブラウニープリンも美味し~!

啄木は「(食らうべき詩の)謂(い)う心は、両足を地面(じべた)に喰っ付けていて歌う詩ということである。実人生と何らの間隔なき心持を持って歌う詩ということである。珍味ないしは御馳走ではなく、我々の日常の食事の香の物のごとく、しかも我々に必要な歌ということである」と書いています。

そうするとなんだか「食らうべきパン」という言葉は、「老舗シリーズ」で登場する(した)「ナカヤ、カトレア、まつむら」さんのパンと繋がります。

そしておかもとパン研究所さんも「両足を地面に喰っ付けた」「実人生と何らの間隔無い」パンを目指しておられるように感じます。

清澄白河あたりの今風でオシャレで行列ができるブーランジェリーももちろん魅力的なんですが、そのようなお店とは一線を画す「日常の食事」で毎日食べるパンです。

でも、それだけではありません。お店として新しくまだ固まらずに常にいろいろな創案をしてくださるワクワク感が大げさかもしれませんが、ロマンをも感じさせてくださいます。

それが「食らうべき」という言葉とイメージが重なるというのは私の単なる気のせいでしょうか。・・・そうです、あんたの気のせいです。
これからも楽しみなお店だと思います。

住 所:江東区大島3-7-8
営 業:水・木・土・日 7:00~17:00
   お休み 月・火・金

それでは失礼いたします。
「もっとお米を食べようね社」


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