「家(家庭)は知恵によって築き上げられる。知識によって部屋はあらゆる貴重で美しい宝でいっぱいになる」(格言)
「ちいさいおうち(家)」(バージニア・リー・バートン)のようなパン屋さん and baking さんには「貴重で美しい宝」がいっぱいです。
先号は、その「宝」のうちサワードゥと米糀酵母発酵のパンたちをご紹介出来ました。
でも、なぜそのような宝を生み出すことが出来るのでしょう?個人的には、and baking さんというお店の名前が、その答えのヒントだと思います。このことは後述したいと思います。
今号はベーキングパウダーを使ったパンと月一回販売される焼き菓子です。
ベリースコーン(ブルーベリー)(右)、メープルベーコンスコーン(左)

メープルベーコンスコーン:これにはビックリしました。ベーコン&メープル。合わせるとこのような奥深い味わいになるんですね。その2つをさりげなくまとめ上げるスコーンも凄い!
ベリースコーン(ブルーベリー):甘みの際(きわ)。ベリーの酸味の際。小麦とバターの香りの際。世の中、全て際が面白い!・・・と言うよりも、これまた凄いです。際(きわ)が集積すると、歯触り、舌触り、旨味、香りが全て合わさって限りなく膨らんでいくのですね。
月に1日ですが and baking さんには、「ワッフルと焼き菓子」の日があります。
甘~い宝物探しに是非行かねば!


普段はパンが並んでいる棚に焼き菓子がいっぱいです。
まずは上記の2つのスコーンに対抗して
サワードゥスコーン

出ました!and baking さんのサワードゥ。まずは外見。綺麗というよりも美しいですよね。なにか気品と深みをがあり、織部焼を連想させます。食べるのが惜しいくらい美しいと私は思います。って、やっぱスコーンですから食べないと。モグッ。うんっ! やはりand baking さんのサワードゥです。酸味が強すぎることなく、とても食べやすく爽やかな酸味が口内に広がります。でも、しっかりとこれは正統派スコーンです。バターを付けて朝食にピッタリ。ぜひ他のスコーンと食べ比べてほしいです。違いにビックリされると思います。
あんずのタルト

あんず大好き人間なので当然買いです。。酸っぱさが強調されていて、とっても美味しい!タルトはパサパサ感が全くなく、むしろしっとりとしてとろけるようです。甘みもありますが、アンズの酸味を超えることはありません。アンズジャムはおそらく自家製ですね。あんず(❁´◡`❁)!!!
キャロットケーキ

上に乗っているクリームチーズが甘いです。この甘味と爽やかさのバランスが素敵。それを増幅させるクルミとドライフルーツ。シナモンの香りが最後に余韻として続いていきます。小さいながらもとっても贅沢なキャロットケーキ。
ブラウニー

渋い男のブラウニー。よくありがちな大げさな強いチョコ感はありません。でも、そのためにしつこさや嫌味感が全くなく、素直に美味しくいただけます。このブラウニーをいただくとチョコなのかブラウニーなのか分からない大げさな製品はノーグッドというのがよく分かります。
そしてそしてワッフル!

月に1日の主役です。なにしろ今日は「ワッフルと焼き菓子」の日です。
先号に書きましたが、このワッフルは「傑作」だと私は思います。and baking さんは、「米糀酵母発酵が合うのでしょうかね・・・」と謙遜しておられますが、上の画像のように次から次へと焼かねばならないほどの大人気!
この日には通常のワッフルのほかにレモンワッフルも!

(どっちがどっちか分からない・・・。どちらかが通常のワッフル。もう片方がレモンワッフルです)
レモンワッフル:レモンの香りとワッフルの甘い香りの協奏曲。美しい旋律です。小さなレモンピールもアクセントとして全体にリズム感を与えてくれます。ほのかな苦みもしっかりとしたベースラインを保っています。是非、2種のワッフルを頬ばってくださいませ。本当にお薦めです!
先号今号と冒頭に引用した格言の「家」は「家庭」とも翻訳できるそうです。
and baking さんは「家庭の味を大切にしています」とおっしゃています。
奇をてらわずオーソドックスでありながらも、優しくきらきらと輝く「宝物」は、きっとどこの「家」や「家庭」にも「知識によって」生み出され、「各部屋」をいっぱいにしてきているはずです。
さらに、そのような「家」と「家庭」は、知恵によってしっかりと築き上げられてもきているはずです。
そして、それらが、どこの「家」と「家庭」にも、独自でありながらも素敵なライフスタイルと呼べる継続性のあるものを紡いできているのではないでしょうか。
でも、家族の中でも欠点や失敗にばかり目が行くと、その大切なことに気付けなくなっていくのかもしれません。残念なことですね。
and baking さんに、お店のお名前にはどのような意味があるのですか?とお尋ねすると、「ライフスタイルにプラスされたものを提供したいと思ったんです。お客様のライフスタイルにbakingがプラスされたら嬉しいです」とおっしゃいました。
素敵ですね。
一歩引いたところから各ライフスタイルを支えたい。スポットライトをいつも当てられていなくても各「家」「家庭」に必ず毎日必要なbaking。
とっても大切なbaking。
家族のみんなを笑顔にするbaking。
そのbakingが核となれば、「家」と「家庭」をしっかりと築き上げ、小さくてもきらきらと輝く宝物を生み出していけるのでしょうね。
なによりも、小さくても素敵なand bakingというパン屋さんがそのことを体現しておられます。
サワードゥ、ベーキングパウダー、そして米糀酵母に育まれ、そこに居るパンとお菓子たち。そしてその中心に秘められている「知恵」と「知識」。
中断することなくbakingについての「知恵」と「知識」を求め続けておられるからこそ、小さくても多くの方に愛される素敵なお店がそこにあるのでしょうね。
皆さんも是非、こちらの「ちいさいおうち」をお訪ねくださいませ。
「ところが、あるはるのあさ、おとこの子とおんなの子をつれた おとこのひとと おんなのひとが ちいさいおうちのまえを とおりかかりました。 おんなのひとは、なぜか そのとき、おおいそぎで そこをとおりすぎてしまわないで、ふりかえって ちいさいおうちを じっと みました。」(「ちいさいおうち」バージニア・リー・バートン 石井桃子訳)
and baking(アンド ベーキング)
住 所:江東区北砂4-35-9
冒頭の画像(アイキャッチ画像)にあるように丸八通り沿いの立て看板を目印にしてください。
営 業:基本的に金曜日 14:00~18:30
他に土曜日営業、ワッフルと焼き菓子販売、ベーグル販売がそれぞれ1日/月あります。
and baking(アンド ベーキング)さんのホームページでご確認をお願いします。
それでは失礼いたします。
「もっとお米を食べようね社」

