「家(家庭)は知恵によって築き上げられる」(格言)
(アイキャッチ画像で私の自転車がお店の前にありますが、ここに置いたらダメですよ。自転車置き場は、お店の左手です)
とっても素敵なお店を見つけてしまいました。
「見つける」・・・。そうなんです。その表現がぴったりのとっても小さな小さなかわいいパン屋さんです。
工房を兼ねた店内も数畳分しかありません。
まるでバージニア・リー・バートンの「ちいさいおうち(家)」のよう。
でも、どんなに小さくてもそこにはいろいろな意味で知恵がいっぱいです。知恵によって立派に築き上げられたパン屋さんなのです。
なぜなら、どのパンもとても美味しく、クオリティが非常に高いのです。そして種類も豊富です。小さいながらも考え抜かれたレイアウトのお店には、知恵と工夫があふれたパン達でいっぱいです。

あふれる知恵の一つと言えるのが、パン種です。and bakingさんは、3つを使い分けておられるのです。サワードゥ、ベーキングパウダー、そしてなんと米糀酵母です。


大まかにですが、お店に入って右側にはサワードゥによるパン。真ん中から左側には米糀酵母発酵によるパンとベーキングパウダーによって膨らんだパンが並んでいます。
では、パンのご紹介。
まずはサワードゥによるパンから。
サワードゥと言ったらやはり、
カンパーニュ

断面

サワードゥですがその酸味は柔らかで刺激が強くありません。これは、and bakingさんの他のサワードゥ発酵によるパンにも言えます。これはオーナー様の好みだそうです。わたしもこれくらいの酸味がとても良くバランスが取れていると思います。
スライス面を舌にのせると甘み!えっ、このカンパーニュは甘いの?と思いましたが、噛みしめるとその柔らかな酸味と適度な歯触り舌触り。
そして、ス~っとする香りが?上の画像でお分かりになるでしょうか?小さな黒い粒々。お聞きするとキャラウェイというスパイスだそうです。カンパーニュにはわりと使われるようですね。
カンパーニュですので具材を載せて楽しむべきなのでしょうが(and bakingさんも推奨しておられます)、キャラウェイのためもあってか私はそのままでもとても美味しく、モグモグパクパクといただいてしまいました。
サワードゥ。管理が大変ですよね。でも、and bakingさんのサワードゥは20年ほど継ぎ足し継ぎ足しで維持してこられたそうです。えっ、20年⁉ それほどまでも長く⁉
こちらのオーナー様とはいったいどのような方なのでしょうか?
こちらのお店を始められる前までは、あの梅澤佳代氏に師事され、氏が主催されるパン教室 Bread on Breadで講師をしておられたそうです。
どうりで・・・。これでサワードゥの20年とパンのクオリティの謎が解けますね。
いろいろな意味で知恵に満ちておられるわけですよね。
ローズマリー&チーズ

マンマ・ミーア!これはイタリアン!ローズマリー香が立ち昇るイタリアンレストラン。チーズもドライトマトもイタリアン。でも、酸味が後から追いかけてきて、しっかりサワードゥです。
ブルーベリー&レモン
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酸味の競演。いや共演です。サワードゥ、ブルーベリーそしてレモン。この共演者を集めたプロデューサーは凄い!最後に残るのはレモンの爽やかな香り。故に、余韻・後味も爽やか~。
抹茶大納言

今度は和風。大納言の上品な甘味。しかし、抹茶の香りもジワ~ッと負けていません。最後はサワードゥの酸味で締め。甘さが上品なうえに抹茶ですのでおしとやかながらも後引く美味さです。
さてさて、次は米糀酵母によるパンです。
なぜ米糀酵母発酵なのでしょうか?
オーナー様は、世界中のパンを食べてきて、日本のものを、日本人に合うものをと考えた時に、米糀酵母に帰結されたそうです。
でもこれが、深淵思慮の知恵なる正解を生み出したと思います。だって、とにかく美味しいんです。そして、独特の風味を感じられます。
まずは絶対にお奨めなのが
ワッフル

これは傑作だと思います!まずは香ばしい香り。外サクサク中しっとり。静かな甘味。何の変哲もない・・・、と噛みしめていくと・・・。
うん?さらに噛みしめる・・・。そうすると、なんと口の中に小さく柔らかな雲が広がるように上品な甘みが!それがまるで慈雨のように優しく降り注ぎ、しっとりと舌の上に広がっていきます(大げさな表現かな?かどうかはどうぞご自身でお食べになって確かめてくださいませ)。
この甘味たるや・・・。これが米糀酵母が生み出す甘味なのか!
とにかく物凄く美味しいです。絶対にお薦めです!
イギリスパン

口に含むと、甘み、バターの香りそして旨味。美味し~。本当に素直に美味しいです。わたしはバターも何もつけずにそのままでパクパクでした。
北海道産のはるゆたかとキタノカオリのブレンドで、バターはやはり北海道産のよつ葉バター。
米糀バナナマフィン

これは生地の均一感を強く感じます。周りは焼き目で硬いのは当たり前ですが、中が・・・。気泡が異常なまでに均一です。そのためでしょうか、普通のマフィンのパサパサ感が全く無し。美味しさが舌の上で踊り続けます。これも米糀酵母故なのでしょうか。
黒ごまプチパン

たっぷりの黒ゴマのアクセントに生地が飲み込まれてしまうことは全くありません。ゴマの風味と生地の旨味が一体化します。この美味しさ、プチですがインパクト強しです。
レモンアールグレイ(右)、オートミールスコーン レーズン&くるみ(左)

レモンアールグレイ:レモンの香りが爽やかです。部屋中に広がっていくと言っても過言ではありません。爽やかでウマイ!
スコーンですがバターなどを付けずにそのままで。
オートミールスコーンも出てきましたね。すみません。感想メモが何処かに・・・。またやってしまった・・・。このオートミールスコーンは米糀酵母発酵ではありません。ベーキングパウダーをお用いです。
ベーキングパウダーによるスコーンが出てきたところで、続きは次号に譲りたいと思います。
なぜなら、and bakingさんのパンの種類がとても多く、かつ特徴的なのでご紹介しきれないのです。
次号は、ベーキングパウダーを使ったもの、月に1日だけの「ワッフルと焼き菓子」の日に並ぶものも含めますね。
もちろん、それらも「ちいさいおうち(家)」を知恵によって立派に、そして美味しく築き上げるためのものばかりですよ。
and baking(アンド ベーキング)
住 所:江東区北砂4-35-9(丸八通り沿いの小さな立て看板を目印にしてください)
営 業:基本的に金曜日 14:00~18:30
他に土曜日営業、ワッフルと焼き菓子販売、ベーグル販売 がそれぞれ1日/月 あります。
and bakingさんのホームページでご確認をお願いします。
それでは失礼いたします。
「もっとお米を食べようね社」

