(36号の発行が一週間遅れて申し訳ありませんでした)

「パンさえあれば大抵の悲しみには耐えられる」(「ドン・キホーテ」スペインの作家ミゲル・デ・セルバンテス)



今日は、よく知られた場所にハンドルを向けてみましょう。砂町銀座、略して砂銀です。この商店街はテレビでもよく紹介されていますね。

その商店街の西入口のそばにスペインパン屋さんが2025年11月に開店しました!

スペインパン・・・、珍しいですよね。

お店の女性の方にお聞きすると、「都内では二子玉川のマヨルカさんとうちの2件だけだと思います」とのことです。

これはぜひスペインご出身のオーナーシェフに直接お話を伺いたいと思い「ほんの数分ですが可能でしょうか?」とお願いすると、工房で忙しくパン作りをしておられる最中でありながらも、「ではこちらへどうぞ」と裏入り口に招いてくださいました。

こんな素人ブログのために!恐縮至極です!それも本当に本当に丁寧にそして誠実に対応してくださり、こちらが申し訳なくなってしまうほどでした。有難うございました。

ところが、そのように誠実なオーナー様から意外な言葉が・・・。

「わたしは、自分のためにパン作りをしています」⁉

この真意は? それはのちほど・・・。でも、この言葉こそが、より一層オーナーシェフの人柄とパン作りへの真摯な情熱を示唆するものだったのです。

では、お店の中からご紹介。

こじんまりとしていながらも整然としていて、思わずパンたちをトレーに載せてしまう雰囲気があります。

パン作りはどこで学ばれたんですか、とお聞きすると、

「スペインの私の家がパン屋さんなんです。なので、父に教えてもらいました。
Gandiaというのはそのパン屋さんがあるわたしの出身地なんです。バレンシア州で、地中海に面した町で、とても良い所ですよ」

う~ん、スペインの青い空と地中海の風。

並べられているパンたちも、その風景・情景を映すかのよう。そして、種類もとても豊富です。 
これはもう当然、「パンさえあれば大抵の悲しみには耐えられる」どころではなく、「パンさえあればとっても楽しくなれる」ですね。

でも、見たことが無いようなパンも・・・。

・・・見たことの無いようなパン?
これかな?上の画像の右下のパン!
では、パンたちのご紹介。

ヌテラクロワッサン

切ってみると・・・

一見するとクロワッサン・・・ではない。第一、とにかくデカイ!そして、中にはヘーゼルナッツチョコクリームであるヌテラがタップリ!凄い! 
皆様におかれましては分かりませんが、私はとにかく初めて見ましたし、初めて食しました。
でも、スペインでは普通に食べられているそうです。
ヌテラクリームも含てこのボリュームですが、甘ったるさやしつこさがありません。
皆様も是非ご挑戦を!

クロワッサンついでに次は
ミニクロワッサン


実は普通に見えるこのクロワッサンも、知っているクロワッサンではありませんでした。
(親玉のスペインクロワッサンは、ヌテラクロワッサンのようにデカいんです!これはあくまでミニクロワッサン。ミニでも私には普通の大きさです)
まず香り。ウン・・・?牛乳パン? 知っているクロワッサンのバターの香りよりも違った香りが目立ちます。一口噛むと甘く、そこでバターの香り。でもやはり何かが入り混じったような複雑な香りも。それを確かめようとしてムシャムシャ。あ~、美味しかった!
それもそのはず。やはり牛乳、蜂蜜が入っているそうです。
普通に見えるクロワッサンもはっきりと自己主張!スペインパン、恐るべし。

でも、静かなる自己主張をもって存在をアピールするパン君も居るんですよ。

食パン

背が高~い外見とは裏腹に、かしこまることなくとても食べやすく、本当に親しみ易い食パンです。日本の朝の食卓にもピッタリです。気が付くと毎朝テーブルの上に居て、しっかりと自己主張。静かなるスペインパンの領土拡張戦略です。でも、本当に愛される美味しさで、いつもそばに居てほしいです。

次も静かなる自己主張。

ミニバゲット

これもミニですね。でもこちら基準で言うと普通の大きさ。スペインは度量が大きいんです。
薄めの焼き色なのにクープがとても奇麗ですね。外カリカリ。中フンワリ。食パンのように違和感なく毎日食卓にあがっているべきパンです。ただし、ハム・ルッコラ等のベビーリーフ・トマトなどを載せて食べるのがヨシ。

フォカッチャ

ふんわりと柔らかく焼かれています。噛むとイベリアンオリーブオイルの香りが口内・鼻腔にまずフワッと広がります。でも、噛みしめていくと塩味と混ざり合い和合する風味へと変わっていきます。

ここで、やっと出てきましたね。オリーブオイル。

実は、スペインパンの特徴はオリーブオイルをたくさん使うことにあるそうです。

ですから、オーナー様はスペイン産オリーブオイルを探し回り、納得できるものをやっと見つけたそうです。そのオリーブオイルを毎日大量に使ってパン作りをされているのです。

実際、一番のお薦めパンはどれですか?とお尋ねすると・・・

オリーブオイルと塩

これは強烈です!ちょっとビックリしました。おとなしめのバゲットの風貌ですが、中央の切れ目にオリーブオイルがたっぷり。そこに混ぜられた塩が適度にアクセントを与えています。私はスペインパンが初めてだったせいか、この香りのインパクトには参りました。

でも・・・・、あ~ら不思議。生ハムとルッコラ等を載せていただくと、オリーブオイルの香りが控えめな引き立て役に!具材の方を際立たせ、パン生地との調和を口内にもたらします。
これは凄いです!これがスペインパンの神髄なのか・・・。

まさに食事パン。毎日食べるべきパン。
前日につらいことがあっても、朝にこの「パンさえあれば大抵の悲しみには耐えられる」日がまたきっと始まります。

長くなりました・・・。
オーナーシェフが語られた「自分のためのパン作り」とは?
それは、次号のVol.2に。

 Gandia Bakery(ガンディア ベーカリー)
 住 所:江東区北砂4-5-7
 営 業:火曜日~土曜日 8:00~売り切れまで
     日曜日・月曜日はお休みです

それでは失礼いたします。
「もっとお米を食べようね社」


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