スカイツリーを目指して三つ目通りを北に自転車を走らせましょう。
春日通りを過ぎてすぐ左にBAKERY 1960 by penney laneさんがあります。

ベーカリーとレストランを展開する那須の有名店 Penny Lane さんのお店の一つですね。
お店を入るとその名に違わずBEATLESのPenny LaneがBGMとして流れていました。
まさかエンドレス?と思っていたら、次からは アルバム Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Bandからの楽曲が流れてきました(入店したのが本当にPenny Laneが流れていたタイミングだったのです)。
こちらのお店のBGMはThe BEATLESのみ!
う~ん、ビートルズフリークにはたまらない!
Penny Laneのオーナーさんがビートルズが大好きなのだそうです。
こちらの店名 1960 もビートルズ結成の年だからなのかとお店の方にお尋ねすると(正式には、グループをそのように名乗り始めた年)、オーナー様がペンションを始められた年なんだそうです。
でも、焼き付けるべき年が重なっているんですね。
店内はとっても素敵な欧州風の雰囲気です。高級感を醸しながらも落ち着きを感じます。



ちょっとタイムスリップならぬスペーススリップをしたようにも感じます。
外の三つ目通りとは別世界・別乾坤。


こちらのお店は、よく「穴場」と言われています。
その理由は、名店 Penny Lane のお店としては正式に紹介されていないからのようです。
でも実際には、近くのスカイツリータウン内にあるPenny Lane ソラマチ店のパン工房なのです!ですからPenny Laneの焼き立てパンを購入できます!
では、パンたちのご紹介。
ますは、Penny Laneさんと言ったらこれです!
ブルーベリーブレッド

袋を開けると魅惑的な甘酸っぱい香りが・・・。生地にもブルーベリーが練り込まれてパープル。たまらず噛みしめると、増幅されたその香りに加えてブルーベリーの甘酸っぱさが口内と鼻腔に広がっていきます。
ウンッ?このブルーベリージャム、何かちょっと違うぞ。何だろう?
何が一般的なブルーベリージャムと異なるのかは分かりません。でも、香りと味の残留感がかなり高いのです。パン生地とのバランスのためでしょうか?
それももちろんあるのでしょうが、分かりません。分かるのは、このジャムが一般的なものより粘性が高いということです。
ぜひ、あなたの感性でお確かめくださいませ。
クロワッサン

かなり大きいクロワッサン。そして生地がしっかりとしています。噛みしめても潰れたままになることなく、しっかりと復元します。これは凄い!食べ応えがあります。
発酵バターの発酵香がやや強めに鼻を抜けていき、塩味もやや強めです。これなら朝食にもぴったりです。
実際、朝の割と早い時間帯でしたが旅行者の外国人ご夫婦が、ためらうことなく5ケ購入していかれました。きっと、嬉しい朝食なのでしょうね。
カンパーニュ

クープが整い過ぎているくらいきれいですね。そして、硬さと風味もとても食べやすく整っています。
酸味はさほど強くなく、塩味はしっかりと感じます。毎日でも自然に口の運ぶことの出来る食事パンだと思います。
自家製カレーパン

生地がとっても薄めです。でもカレーとは対照的な甘みを感じ、それがカレーと絶妙な釣り合いを保ったまま最後まで食べられます。
欧州風のお店なので中身も神保町の ボンディ さん(カレーの有名店)のような欧州カレーを予想していたのですが、これが全く違いました。かと言ってインド風でもないようです。辛さは後にまで残っていきますが、旨味を強く感じます。これは、日本風ダ!
いずれにしても Penny Lane さんの「自家製」です!パン生地との相性もバッチリです!
よもぎあんぱん


もちろんこれは日本風です。でも、欧風の Penny Lane さんのマークが外皮にしっかりと付いていますね。
でも、真ん中にお餅が入って内側からは Japan を主張。あんこは粒あんで甘さをかなり抑えてあり、お菓子としてではなくパンとしてワシワシ食べられます。
それよりも、このよもぎの風味!かなり香り立ちます。これは美味です。
ベーコンエッグ

よくあるこの種類のパンのように卵がパンの上に乗っているだけかと思ってかじったら・・・、なんとまん丸の形でパンの中に埋もれていました!ボリューム抜群です!
それよりもパン生地と具材の同一感が素晴らしいです。卵はもちろんですが、ベーコンがジューシーで柔らかいのです。パンと同じ硬度に感じるほどです。
そのため口の中で生地と完全に一体となります。もうこれは一品料理です!
ガーリックしらす

お店の女性スタッフのお薦めです!
ガーリックバターに乗ったシラスは表面だけかと思ったら、真ん中の切れ目の中にもた~っぷり!贅沢です。でも、ガーリックバターとシラスがたっぷりでありながら、とてもあっさりさっぱりとしています。なんでだろう?
何と言いましょうか・・・、噛みしめると口内に柔らかなまん丸球体が出来上がる感じがします。パンと具材が和合するとでも表現したほうがいいのでしょうか。
とにかくとても美味しいです!さすが、お店のお姉さまの「お薦め」です。これもまた立派な一品料理と言えると思います。なので、私はこれでビールをいただきま~す。
プレーンスコーン

とっても可愛いですね。歯触りもお味も可愛いです。サクッと感とフンワリ感の真ん中の歯触りを楽しめますし、強い香りと濃い味で厚化粧することなく、素顔の可愛らしいほんのり塩味です。まさにプレーンで、とってもいい子です。何回でも会いたくなります。
食パン

お気づきでしょうか?上にミミが乗っています。先号にも書きましたが、ミミを売っているパン屋さんは良心的であるとともにパンへの自信が表れていると思います。
実際、気泡が細やかで均一に広がっているためか、しっかりとした弾力にもかかわらず柔らかいのです。だから、そのままでもトーストしても適度な歯ざわり舌触りです。
袋を開けるとほんのり酸味臭。かじるとバランスのとれた塩味と甘み、そして香ばしさを感じる油脂。噛みしめていくと旨味が強くなっていきます。でも、決してしつこくありません。
軽く、そしてさっぱりとしているので毎朝食べられます。
そして、ミミ。より甘くて美味し~です!
でも、食べていくとPenny Laneの焼き印が無くなっていくのが寂し~。
リンゴスター

やっと出ました。リンゴスター。ビートルズの中では一番控え目だった(かもしれない)ドラマー。でも、ビートルズが生み出す独特のリズムは彼のパーカッションが作り出しているのです。そして、Penny Laneさんのリンゴスターもとても独特です。
甘さはかなり抑えめですが、噛みしめるとコンフィチュールリンゴの香りと甘さが、パイ生地と心地よいリズムと和音を奏でます。さらに噛みしめていくと甘酸っぱさが強くなっていきますが、同時に爽やかさが余韻として残っていきます。なぜなんだろう?
それはおそらくこのコンフィチュールのためではないでしょうか。かなりゴロゴロとしてるのは分かるんですが、まとわりつく粘性の部分と全体のお味。他では見つけられないかもしれません。
表面のアイシングとアーモンドチップもとってもいいアクセントになってますよ~。
何回も足を運んだんですが(もとい。ペダルを回して行ったんですが)、いつ行っても、そしてどれを選んでも、すべてとても美味しいです。強烈さは無いんですが、「また行きたい。また食べたい」と思わせるパンたちがいつも出迎えてくれます。
スタッフの方々も、いつも優しくにこやかに、そしててきぱきとしておられてとても居心地の良いお店です。
木場公園からは自転車で行くには少し遠いかもしれませんが、ふと思い出しそして行ってしまうお店です。
Penny Lane is in my ears and in my eyes
There beneath the blue suburban skies
I sit and meanwhile back Penny Lane(The Beatles)
あっ、忘れてはいけません。
Penny Laneさんの商品はオンラインでも購入できます。
遠い方は、是非Penny Laneのさんのホームページへ。
BAKERY 1960 by penny lane
住 所:墨田区本所3-22-9
営 業:不定休 8:00~18:00
それでは失礼いたします。
「もっとお米を食べようね社」