今回も木場公園を出発して大川(隅田川)を超えます。

着いたパン屋さん、「Bank」さんです。

なぜBankなのか?それは、こちらは元銀行だからです(富士銀行⇒みずほ銀行)。こちらは日本金融の中心地「兜町」にあります。兜町エリアは最近新しいビルが作られたり、古いビルのリノベーションが行われたりと面白い街になってきました。 え~?木場公園から自転車では遠いぃ?でも、私はちゃんと自転車で・・・。

まあ、地下鉄「茅場町駅」から地上に上がるとスグですので。
それより、上の写真のオリーブの木!推定樹齢1000年だそうです!

店内はさすが元銀行です。天井も高く、平面と空間の両方に広がりがあります。

また、明るい色の木材が多用されていて、温か味と落ち着きのある雰囲気を醸し出しています。
ガラスケース越しに店員さんに注文し最後に会計をする、最近多い一方通行対面式です。

購入したパンたち

レザン

これ凄いです。色々な意味で。
いわゆるフリュイセックと呼ばれる部類です。ご覧の通り、そしてその名前から分かる通りレーズン(レザン)たっぷり!たっぷり過ぎ!そしてレーズン3種類入り!雑誌dancyuさんによると、こちらのこのパンのレーズン含有率は50%!
そしてそして、パン生地がサワードゥ!まろやかな酸味が刺激的です。
口に含み、嚙みしめていくと、これはレーズンを食しているのか、サワードゥを食しているのか。
この甘酸っぱさは、レーズンなのか、それともサワードゥなのか。
どちらともつかなくなる摩訶不思議な感覚!
「胡蝶の夢」か!?
是非あなたもいざそのファンタスティックワールドへ!

ここでうんちくコーナー
サワードゥとは?
小麦粉あるいはライ麦と水と塩だけを自然発酵させて作るパン種。もしくはそのパン種を使ったパンだそうです。このパン種を作るのが繊細さと根気と手間がかかる大変な作業のようです。5日から10日かけて完成させますが、その間、半分捨てては粉を足して発酵させるという作業を繰り返すそうです。もちろん雑菌が決して入り込まないように常に注意深くなければなりません。

こちらのパン屋さん、実はサワードゥが大きな特徴の一つと言えると思います。全てのパンがそうだというわけではないのですが、次のカレーパンにもさりげなく使われています。


カレーパン

カレーの中に福神漬けまで入っています。粗挽きひき肉が強いアクセント。口に含むとゴツゴツ。初めに甘みが来て、しっかりとしたスパイス感が後から追いかけてきます。それよりも、まわりの生地。大きめのパン粉が散りばめられ、それがパリパリゴツゴツサクサク。このパン粉がサワードゥなのです。是非ご賞味を。

クロワッサン

写真では分かりませんが、このクロワッサン、デカいです。大きさ故なのかあっさりとして、幾らでも食べられる感覚です。そして、大きいにもかかわらず全体の均一感は凄い。また、前に出しゃばってこないバターの香りが余韻としてしっかりと残るのはかなり魅力的です。なんでもオーナーさんが乳業メーカーと作ったオリジナルの熟成発酵バターを使ているそうです。そうなるともう絶対に買いです!

クロワッサンアマンドのレモンクリーム

カスタード系のレモンクリームが爽やかです。スウィーツとパンの中間よりわずかにパン寄り。よって、お食事の最後にピッタリでしょう。甘さが適度なので朝食の最後でも違和感無し。

全粒粉のパン

一口目からして好感度の塊。非常に適度な硬さ(否、柔らかさと表現すべきか)が、表面から真ん中迄。噛みしめていくと、ほのかさの少し上の甘さが口いっぱいに広がっていきます。

スコーン

これも大きい!周りがザクザク、中はしっとりとしています。一般的なスコーンの歯ざわり舌触りのつもりで食べると心地よく裏切られます。甘すぎることなく、さっぱり過ぎることも無い、中道節度ある甘みが風味として口内に残っていきます。

クイニーアマン

べっ甲飴のように垂れたドレスが魅力的。でも外見に惑わされてはなりません。これもスウィーツではなくしっかりとパンです。幾重にもなった生地の層から上品なバターの香りがにじみ出てくるようです。

バンク

お店の名前を冠したパン。当然是非食すべし、です。なぜならこれはサワードゥそのものだからなのです。
このバンク、一見するとカンパーニュなんですが、硬さはなく外側から中身までモッチリの詰め合わせ。このモチモチ感、酸っぱさ、香ばしさは絶大なるインパクト!そのままよりも、チーズ・野菜などを載せて食事パンとして食すべし。

実は、Bankさん、パン屋さんだけではないのです。兜町でパティスリーを2軒経営されている方のコンセプト複合ショップエリアです。
パン屋さんの他に、ビストロ、カフェバー、食器・家具ショップ、ドライフラワーがメインのフラワーショップの複合体です。その複合体が全体として「Bank」と名付けられています。

なので、お店の入り口の右端にある看板もこうです。

つまり、パン屋さんのエリアはBankの中にある「bank」ということになります。
パン屋さんのエリアの隣は、ビストロの「yen」。

入り口を入ったところにある階段を降りると、カフェバー・インテリアの「coin」とフラワーショップの「fete」。この地下は銀行の元大金庫。

とにかくハイソな場所です。

外にはテラス席もあるので、サワードゥのサンドウィッチとコーヒーで優雅なひと時を是非どうぞ。

近々、自家製チーズも登場する予定ですので定期的チェックをお忘れなく。

Bank(ベーカリーバンク)
住 所:中央区日本橋兜町6-7 兜町第7平和ビル1F
営 業:8:00~18:00
    水曜日が定休日です。

お取り寄せも出来ます。
bank online store でどうぞ。

あっ、大切なことを忘れてました。
こちらのお店は、現金支払い不可です。お支払いは、クレジットカードかスマホ決済、或いは交通系カード等で。最初、私は知らずに行って、お店のお姉さまにうかがった近くのセブンイレブンで慌ててチャージしたnanacoで支払いました。

それでは失礼いたします。
「もっとお米を食べようね社」


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