今号は MMカヌレさん。

エッ?カヌレ? そう、カヌレです。 カヌレはパンじゃない?
そうですね・・・。厳密な種別ではパンではないかもしれませんね。
でも、このブログで過去何回か他のお店のカヌレもご紹介しているので・・・。
それに、最近オープンされたばかり(2025年3月)なので、ご紹介させていただこうかと・・・。
お店にあるのはカヌレのみ!
本当にカヌレ専門店なのです。

お店のお名前、M M Canelé(エムエムカヌレ)についてお聞きすると、
フランス語の mignon(男性形・ミニョン・かっこいい)と mignonne(女性形・ミニョーヌ・かわいい)の意味だそうです。
この二人のカヌレ、ミニョンとミニョーヌかな?

確かに若いオーナーさんは凄くカッコいいです!
お店は、販売スペースもカヌレのみなので広くはありませんが、カッコよく可愛く明るいポップな雰囲気です。
製造スペースは広めにとってあり、品質で勝負したい気概を感じます。
品質で勝負しているので、クマさんも美味しいと言っています。

袋もとってもおしゃれです!


カヌレは少し小さめですが、さすが専門店。しっかりと手を掛けた作りを感じます。
インスタグラムには「春よ恋」と「エクリチュール」という日本産の強力粉とフランス産の薄力粉のが画像が載せられていますが、配合等はヒミツなんでしょうね。
甘くそしてま~るい魅惑的な香りなのですが、その丸みが鼻腔だけでなくさらに肺の奥までねじ込まれていくと表現したらいいんでしょうか、浸透していく感じがします。
味もそうです。まろやかで適度に甘いのですが、鋭く突き刺さってくるような感覚が残ります。
なぜなんでしょうか?
おそらく使っておられるラム酒のためだという理由が大きいと思います。 実際、お聞きするとスィーツ用ではなく、本格的なラム酒を使っておられるそうです。
独自性を感じさせるカヌレだと思います。
その独自性を感じる風味を持たせているのは、もしかしたら次の理由かもしれません。
こちらのお店の特徴は、その食べ方にあるのです。
もちろん普通にガブッと食べてもいいのですが、特製ディップクリームを付けて食べるのです。
そのクリームに負けない風味をカヌレ自体が備えているのだと思います。
そのクリームはカスタードクリームをベースにしたもので、いくつか選ぶことが出来ます。
まずはベースのプレーンのカスタードクリーム

このクリームは甘みが極限まで抑えられています。そのためカヌレの甘みを消すことなくマリアージュ。加えて、カヌレの香りとカスタードクリームのバニラの香りのハーモニーです。古典のカヌレをベースとして、心地よい新しい音色を紡ぎ出しています。
そして、ねっとりとしたこのクリームはとてもディップし易いです。
チャイ

これっ、ぶっ飛びます! オーナーさんの自信作とおっしゃるのが分かります。
インド・ネパール茶のチャイではあるんですが、スパイス感がドッカーン!それが複雑。複雑怪奇、魑魅魍魎。いやっ、モトイ。滋味豊饒!この配合、この香り、そしてこの味。どうやって作り出したんでしょう?
欧州の甘美さと亜細亜の幽玄の核融合!どうぞお試しあれ!
ピスタチオ

カヌレの甘みと香り+ピスタチオのほのかな香りが、なんと表現するんでしょうか、縦方向にまず広がります。そして今度は旨味が横方向つまり両頬っぺた向かっていく感じがします。
フランボワーズ

ラズベリーですから酸っぱい!でもとてもスッキリとしています。切れがあると言うんでしょうか。その切れとカヌレの甘みの二重奏曲が口内に響きます。これが、ディップを付けて食べるカヌレなんですね。お勧めです。でも、このディップは週末限定です。
「カヌレのみ」と既述しましたが・・・、他のものも販売しています。


カヌレをモチーフとしたデザインTシャツもあるんです。
さすがMM(ミニョン&ミニョーヌ)と言えるお洒落なデザイン。シンプルながらもその配列構成は、ピート・モンドリアンの作品のように印象に残りますね。
実はこちらのオーナーさん、デザイナーさんだそうです。
どおりで!
確かに、上にあげたMMカヌレのキャラクターステッカーや袋の意匠にも専門性を感じますね。
木場公園・東京都現代美術館の北側、三つ目通り沿いにあります。
是非行かれて、新しいカヌレの食べ方に挑戦してみてくださいませ。
MMカヌレ(MM Canelé)
住 所:江東区白河3-3-11
営 業:月曜日がお休みです
11:00~19:00
あっ、大切なことを忘れていました。こちらは、現金支払い不可です。クレジットカードや交通系カード決済です。
それでは失礼いたします。
「もっとお米を食べようね社」