「パンも売っているパティスリーさんーその2」
今号は、パティスリー エクラデジュール さんです。
明るい店内は高級感と上品さを感じます。
パティシエの中山洋平氏は、国内だけでなく、修業をされていたフランス在住時にも数々のコンペでの受賞歴をお持ちの著名な方です。
ですので、もうこちらのお店につては色々と書く必要はありませんね。木場・東陽町界隈だけでなく、遠くからもその魅惑の洋菓子を求めて沢山のお客様がいらっしゃる名店です。
ホームページを拝見すると「目指しているのは、総合パティスリー」とあります。現在形です。現状に満足することなく、さらに愛されるお店を希求しておられるんですね。
パンにもそのお気持ちが表れています。2014年の開店当初、パンは無かったのですが徐々に数を増やしていき、今ではディスプレーケース天板いっぱいの美味しいパンたちがお客様を待っています。
それでは早速パンのご紹介。
まずは、やはりバゲットから。

やや濃い目の焦げ色とは裏腹に、噛みしめると多加水のようなモチモチ感。まんべんなく開いた気泡は、熟練の「焼き」を表していますね。細身ながらも確かな食べ応えを感じ取れます。生地の色は白ではなく薄い黄色。この味と噛みしめ感はまごうことなく王道・正統の美味バゲットです。確実に手に入れるには予約が必要なのも納得。
パンドカンパーニュ

バゲットもそうですが、しっかりと開いたクープ(切れ込み)が、その美味しさを保証しています。噛みしめるとライ麦の酸っぱい香りとはっきりした酸味がさらに食欲をそそります。そして、モッチリとした歯ざわり舌触りがなんとも言えません。やはりバゲット同様に多加水なのでしょうか。全くパサパサしておらず、焼いてもとても美味しく食べやすいです。
クロワッサン

口に入れた瞬間はバターの甘みを感じますが、噛みしめるとやはりバターの程好い塩味。折りたたまれた生地は薄くもなく厚くもない中庸。これぞ王道のクロワッサンだと思います。
ヴィエノワダブリコ

パイ生地がバターの香しさを立ち昇らせます。そして、アンズが両サイドで、アーモンドチップはトップでそれぞれアクセント。中心部はシュークリームと同じ風味のカスタードクリームがまとめ役。一粒で二度おいしい⁈いやっ、三度四度の楽しい美味しさです。
クイニーアマン

これもまた、王道・正統感を強く感じます。The クイニーアマンです! 甘み、歯ごたえ、香りは本当にシンプルなのですが、続いていく奥深さを感じさせます。クイニーアマンには似合わない表現かもしれませんが、そのシンプル感と奥行き感は水墨画のようです。
パルミエ

やはりこのパイもとてもシンプルでありながらも奥深さを感じさせてくれます。バターの香りと上品な砂糖の甘み。サクサクとしてすっきりしたパイ生地。食べ飽きることが絶対に無いお味。とっても美味しいです。形は「源氏パイ」(商品名)ですが、パルミエとはヤシ科の葉っぱの形からの命名だそうです(「源氏パイ」は、三立製菓さんがヨーロッパ視察の際に食したパルミエをもととして作ったそうです)。
りんごのタルト

基底部のパイ生地によって支えられたピラミッドのように積み重ねられたりんごの薄切り。繊維感がほとんど感じられない迄に手を入れられたそれらは、お口に含むととろけてしまいます。食べだしたら止まりません。
フォンダンフロマージュ

これ、凄いです!包み紙を開ける前から鼻をくすぐるチーズの香り。たまらず口に含むと、甘み、塩味、辛味、そして旨味。これらが煌びやかに口内でゴラッソ!トータルフットボールか⁈
本当にこれはビックリです。フォンダンフロマージュとは本来チーズを挟み込んだ洋菓子なのですが、表面に乗っているのは粗挽きの黒コショウ。これが辛い!適度な厚みと硬さの生地に挟み込まれたチーズが様々な色の味を生み出しているのでしょうか。絶対にお勧めです!
今号は「パンも売っているパティスリーさん」なのですが、エクラデジュールさんはそれを完全に超越しています。お菓子は当初から何回も購入していたのですが、パンを食べてみて、そのクオリティと美味しさに大げさではなく衝撃を受けました。
パティスリーでありながらもパンたちは完全なる王道・正統です。
美しい洋菓子と王道・正統なパンが溢れるエクラデジュールさんには、「絢爛にして強壮」(「ラムネ氏のこと」坂口安吾)という言葉が繋がるような気がします(「我が道を突き詰めていく。でも、やがてはそれが敬意のもと広く認められる」というような意味でしょうか。多分・・・)。
現在形で「目指しているのは、総合パティスリー」とおっしゃる通り、単なるパティスリーを超えて、ブーランジェリーの分野でもダイナミズムを感じさせてくださいます。
余談ですが、上品な雰囲気のエクラデジュールのこれまたとても気品あるチーフの女性の方と少しお話をさせていただいたのですが・・・。とっつきにくい方なのかなぁと思っていたら、気さくなとても近づき易い方でして・・・。「こんなブログを出しています」と名刺を出しましたら、なんと弊ブログ2号の庶民派の老舗ナカヤさんの娘さんだそうです!どおりで!
スタッフの皆さんが、てきぱきとしながらも気遣いと温かさを感じさせるくださるのはそのためだったんですね。
是非、洋菓子だけでなくパンも購入してみてくださいませ。
エクラデジュール(Eclat des Jours)
住 所:江東区東陽4-8-21
営 業:火曜日と水曜日がお休みですが、インスタグラムでのご確認をお願いします。
10:00~18:00
豊洲の ららぽーと の1Fに支店があります。
住 所:江東区豊洲2-2-1
営 業:月曜日と火曜日がお休み。
平日 11:00~20:00
土・日・祝 10:00~20:00
それでは失礼いたします。
「もっとお米を食べようね社」